今回は、LINEのコピーライティングにおける基本的なテクニックをいくつかお伝えします。
LINEの土台は”メッセージアプリ”です。どれだけLステップで機能性やビジュアルを作り込んだとしても、肝心な文章が読まれなければ意味がありません。よって、必然的にライティングスキル(文章力)はLステップにおいても非常に重要となります。
内容を知らない読者でも一目でスムーズに理解できるような「LINEならではの工夫」が必須となるので、読みやすい文章を心がけながらコピーを書いてみてください。
訴求する商品を魅力的に見せられるかどうかは、コピーにかかっていると言っても過言ではありません。
少し変えるだけで売上に数倍の差がつくこともあります。
もしもまだみなさんがLステップのシナリオをなんとなく書いているのであれば、今回の内容は必ず頭に叩き込んでおきましょう。
Contents
シナリオを書く際の3つの鉄則
LINEのメッセージを書く際には、最低限押さえておくべき3つの鉄則があります。
- テスト配信で表示を確認する
- 行間は1文に1行だけ入れる
- 1つのメッセージは300〜500文字に納める
この3つを守るだけで、劇的にメッセージが読みやすくなるので、ぜひ実践してみてください!
1.テスト配信で表示を確認する
まずは、テスト配信で実際のメッセージ画面がどんな見え方をしているのか確認しておきましょう。
Lステップの管理画面では綺麗に見えていても、スマホで確認すると改行の位置が変わって読みにくくなる場合があります。作ったメッセージはテスト配信を行いつつ、必ず表示を確認してください。
こちらの文章を読むと、不自然な形で改行されているところが多いですよね。
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◯良い改行の例
今日はとても良い天気なので、
どこかへお出かけしたいです。
×悪い改行の例
今日はとても良い天気なので、どこ
かへ
お出かけしたいです。
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スマホで確認せずにPCの画面だけを見て改行して配信すると、このようなミスを見落とすので注意してください。
また、読みやすいメッセージを作るには2種類のコツがあります。
- 1文をむやみに改行しない
- 小さな端末でも分かるように細かく改行する
僕は画像のように、1つの文をむやみに改行せずに書いています。ですが、iPhoneSEのような小型のスマホでも分かるように、細かく改行しても構いません。
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<細かい改行の例>
今日は
とっても天気がいいので
家族みんなで公園に
散歩しに行きました。
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2.行間は1文に1行だけ入れる
LINEのメッセージを読む側に立ってみると分かりますが、1文に対して毎回1行改行して書くと読みやすい文章になります。
行間を開けずに詰めて書くと、同じ文量でも読むのに無駄な苦労がかかるので注意してください。ちょっとでも「読むのがめんどくさい」と思われて、ブロックされてしまったら終わりです。
行間がないとどうしても窮屈な印象を受けます。中村もいろいろな形を試しましたが、行間を詰めて書くと読みにくく、反対に2行以上開けるとスクロールが手間に感じました…。
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◯良い改行の例
✅バナナ
✅リンゴ
✅パイナップル
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強調させたい文章を改行で目立たせる人もいますが、LINEは装飾の方法が豊富に揃っています。行間を1文に1行のペースで入れれば、コンパクトに内容をまとめつつ、読みやすさも両立できるでしょう。
3.1つのメッセージは300〜500文字に納める
LINEで送る1つのメッセージは300〜500文字までを目安にしましょう。ステップ配信などで毎回長文が送られてくると、読む方もうんざりして離脱しかねません。
いきなり長文を送られてきたとしても、送り手が相当なファンでもない限り、気合を入れて読んではくれないでしょう。
しかし、一つのメッセージが500文字以内であれば、大体本文がスマホを1スクロールする程度の長さに収まり、見栄えが良いメッセージになるはずです。
「とは言っても文字数がオーバーしてしまいそうだ…」という場合には、以下2つの対策があります。
- 文章を圧縮する意識を持つ
- リンク先や回答フォームに移す
特に文章を圧縮する意識は大切です。例えば「この目薬を、目にさすことができますか?」という文章は「この目薬をさせますか?」と言い換えても意味が通じますよね。
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◯良い例
この目薬をさせますか?
×悪い例
この目薬を、目にさすことができますか?
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このように、長くて冗長な表現は文章を読みにくくしてしまいます。冗長な表現をカットしつつ、同じ意味を繰り返してないか注意しながら文章を作っていきましょう。
どうしても文字数が収まりきらない場合は、別のページに書いてリンクを飛ばしたり、回答フォーム内に移したりすようにしてください。中村も長文で教育する時は回答フォームを使っています。
読者のモチベーションを奪わないように、工夫を凝らして読むハードルを下げましょう。
シナリオ文中における装飾の極意2つ
Lステップから送るメッセージは、装飾を使いこなすことで一気に見栄えが良くなります。
ファーストビューは精読率に大きく影響するので、次の2つの極意を守って細かく改善してください。
- 装飾は読みやすさを意識
- メッセージのタイトルを意識する
文章を初めて見る読者の気持ちに立って考えて、パッと見の印象から引き込めるように作り込みしょう。
1.装飾は読みやすさを意識する
装飾が一切ない文章は平坦すぎて重要な箇所の見分けが付きません。内容を一瞬で落とし込んでもらうためにも、読みやすさを意識して装飾を行いましょう。
過度な装飾は読みづらくなるので、シンプルなルールを作っておくのがおすすめです。
- 3つ以上コンテンツを並べる時は箇条書きを使う
- メッセージ下の画像や動画に矢印で誘導する
- 強調したい1文を横棒で区切る
例えばこんな風に使ってみてください。
絵文字を使って親近感を出す方法もありますが、キャラクター次第ではリアルとのズレが発生します。
例えば、Twitter上ではめちゃくちゃクールで一切絵文字を使わないようなキャラなのに、LINEで顔文字ばかりを使っていると不自然ですよね…
やみくもに装飾を使えば良いというわけではないので、アカウントの配信内容によって使い分けましょう。
2.メッセージのタイトルを意識する
LINEアプリのトーク欄には、送られたメッセージの1行目がタイトルとして表示されます。
このタイトル部分はメールの件名にあたるので、開封率に大きく影響します。送信するメッセージの1行目は、つい中身を開きたくなるようなタイトルを付けましょう。
画像の2つだったら、明らかに下のタイトルのほうが良いですよね。
「こんにちは!中村です!」みたいな挨拶タイトルはNGです。情報が空っぽに等しいですし、ただの挨拶だけで開封を促すのも厳しいでしょう
なので、挨拶はなるべく2行目以降に場所を入れ替えてください。
また、1度に複数のメッセージを送る場合は、最後に送ったメッセージの1行目がタイトルになります。LINEは下から上に読まれるので、長くなる場合は読者を上にスクロールさせる1文を入れておきましょう。
テキスト以外の配信パーツも活用しよう
Lステップには様々な配信に使えるパーツがあるので、使わなければもったいないです。よく使う3つを紹介するので、細かな使い方までマスターしておきましょう。
- 画像は空のリンクを付ける
- カルーセルを使って反応率を高める
- 回答フォームで顧客情報を充実させる
様々な配信パーツを使えば見た目に変化が生まれます。読者を飽きさせないシナリオを作りましょう。
1.画像は空のリンクを付ける
Lステップを使って画像を送る際は、単に送るのではなく、空のリンクを付けましょう。何も付けずに送ると画像が小さくなってしまいます。
明らかにインパクトが違いますね。せっかく作った画像も、大きく表示されなければ本来取れるはずだった反応率も取れなくなりますからね。
画像を配信する時は、詳細設定から「リンク1」を設定してください。設定は「使用しない」でOKです。
また、画像にもタイトルが付くので設定するのを忘れないようにしましょう。「PC版・通知欄での代替テキスト」を変更して、魅力的なタイトルを設定してください。
2.カルーセルを使って反応率を高める
画像とテキストを合体できるカルーセルもよく使うパーツです。下部のボタンにリンクやアクションを設定できるので、使い道はアイデア次第で無限に広がります。
- 顧客情報を聞き出すアンケート
- つい答えたくなるクイズ
- 読者へのプレゼント
例えばプレゼントを送る際にも、テキスト+リンクだけでは味気ない上に、見落とされるリスクもあります。しかし、カルーセルを使うと一気に特別感が出て読者の目を引き付けられるはずです。
ここぞというタイミングで活用すれば、読者の反応率を高められます。特にクイズ形式にするとさらに反応率が高くなるので、ぜひ活用してみましょう。
また、アイデアに困った際はLINEグループの「カルーセルパネル辞典」を見てもらえればヒントになると思います。
ちなみにカルーセルも画像と同様にタイトルの設定欄があるので、忘れないように記入しておきましょう。
3.回答フォームを使って顧客情報を充実させる
回答フォームは読者へ自由に質問ができるツールです。
回答フォームにはLステップの裏側を作るシステムが詰まっていますし、Lステップの機能を覚えるのには最適です。細かいところまで使いこなせるようになりましょう。
回答フォームを使えば、
- タグや友だち情報の設置方法
- 条件分岐の使い方
- シナリオやテンプレートの呼び出し方
- 回答フォーム自体の挿入方法
これらの機能を把握できます。回答フォームは表示だけ作っても意味がないので、収集したアンケート結果をLステップ内に保存するようにしましょう。
回答フォームでアンケートを作れば、読者の情報を自分が必要なだけ掘り下げられます。例えば年齢以外にも、住んでいる地域や趣味、貯金の金額まで。読者のモチベーションが高い登録直後にアンケートを投げることで、より高い回答率を獲得できるはずです。
なのでLステップをより使いこなすためにも、自分で簡単なアンケート1つ作ってみましょう。それだけでもLステップへの理解が大幅に進むはずです。
まとめ:LINEはコピーは読まれなければ意味がない
クライアントがどれだけ良い商品を持っていたとしても、それを紹介するコピーが読まれなければ売れません。
コピーは読まれてこそ意味があります。反対に、読まれない文章は存在しないのと同義です。完璧な紹介文を作ろうとするあまり、長くて読む気がなくなるような文章を作っても逆効果になりますしね。
短く読みやすい文章にまとめて、中身を最後まで読んでもらえるようなメッセージを作ってください。
もちろん最初から100点のコピーを書ける人はいないので、今できなくても大丈夫です。何度も文章を書いては修正を繰り返し、少しずつコピーライティングのスキルを磨いていきましょう。